2009年12月19日土曜日

Trac発車オーライ

強豪チームに入って「俺たち強豪だわ!」と浸るより、
弱小チームに入って強くしていく方が面白い
~おもくそ

言葉のセンスの無さが光ってますね。こんばんは、おもくそです。
上記は僕を形成している哲学というか価値観の一つです。プロ野球のドラフト会議の時期なんかよく思います。阪神やダイエーが弱小だった90年代なんか特に。FA宣言したベテランや、逆指名確実の大型新人に対して「巨人・中日や西武じゃなくて、阪神・ダイエーに入ってあげて!」と。まあ野球の場合は、本人が子供の頃からどこの球団のファンなのかというのが一番大きいのでしょうけれど。

冒頭の哲学、それと若い頃はぬるま湯に浸らない方がよいという判断に基づき、「就職するなら中小・ベンチャー」と決断・実行し、現在に至っています。で、現状「やっぱ大手に行っとけばよかったかな…」と、ちょっと負けかけてます。というのは、今の会社、冒頭の言葉で述べている『面白さ』の肝である『強くしていく』という文化が殆ど無いんですよ。PDCAとかKPTふりかえりなんて行っている様子が無し。コードレビューもしないからコードに対するフィードバックが無く、コード品質の向上は完全にプログラマ個人の努力に委ねられている。見積もり作業に対しても然り、工数が妥当かどうかのチェックをしてくれず、結局お客さんに幾つで提出したかはプロジェクトが始まってみないと分からない…
※よって、厳密には『大手』がよかったと思っているわけではない。
※昨年度1度だけKPTふりかえりを行ったことがあったが、それっきり。短いスパンで定期的に行わないと意味が無いのに。ていうか、その時の決定事項が何一つ実行されていない事には、協力会社の人達も呆れていた…

とは言うものの、自分で選んで入った会社だし、愚痴ってばかりで何も変えようとせず逃げるだけなのは駄目だ。そう思い、『カイゼン』の提言をちょくちょく行ってきたのだが、この度ようやく一部が実を結んだ。次のプロジェクトでは『Trac Lightning』を使用し、Wikiを利用して開発情報の共有、技術ノウハウの蓄積をしていきましょうという事が決定。今時この程度の事はどこでも行っていることでしょうが、うちにとっては大いなる進歩なのです。でもタスク・スケジュール・QA管理は従来通りExcelなんですが…。それらは「仕事の遣り方を一気に変えると混乱する」ってことで見送りになってしまいました。しかし、次のフェーズではTrac化していこうという流れなので、まあ良しとしましょう(何様)。

もっと言うと、我が社の上得意であるそのプロジェクトのお客さんは、仕様を中々決めてくれない&やっと決めても変更多発なお客さんなので、ウォーターフォール捨ててアジャイルにしたい所ですが。
あと、個人的には『Trac』より『Redmine』で行きたかったかな。世間的にもこっちの方が評判良いし、PythonよりRubyの方が簡単そうだし(ちなみに現状どちらの言語も使えません)。まあ『Trac Lightning』の方がインストール・設定が簡単だからしょうがないか、と思っていたら、こんなのあったのか!:RedmineLE

ちなみにこのプロジェクト、以前のエントリで述べたやつです。商用フレームワークという事もあり、Web上にノウハウは記載されていない。で、そのプロジェクトでは、潤沢なフレームワーク経験者は僕只一人。しかも、4年以上扱っておきながら、会社レベルでノウハウが蓄積されていない。そしてメンバーの中では僕が一番若い。この場合、今までの業務経験鑑みるに、遠慮せずに質問乱発してくる&同じような質問が別々のメンバーから飛んでくる事は必至。なので、『質問者は、質問した内容をチケットに記録する』『質問する前にチケットを検索する』という規約を設けようと思っています。チケットの分類を『技術情報』とかにして、ノウハウとして蓄積していこうと。チケットの使い方間違ってる気がするし、Wikiに直接書かせればいい話なんですが、Wiki編集するのはさすがにちょっと手間かなと(別に難しいものじゃないですけどね…)。チケット登録なら直感的でお手軽だし、取り敢えずはこれで行こうと思っています。切りのよいところで、Wikiに移すと。

それに、チケットの数はメンバーの評価指標としても使えますし。
多すぎる人間は単純にスキル不足orろくに調査・熟考していないと見なし、別途フォローor鉄槌。
体感質問数>チケット数の場合は、規約を守っていないということで鉄槌。
その他のチケット数少ない人は、質問せずとも自力で解決出来る人=優秀ということなので、質問対応を一部手伝って貰う。
チケット数少ない人の中には、或いは自力で解決できないけど質問しない=問題放置中という人もいるかもしれないので、進捗やその時点での成果物等をちゃんとチェックする…etc。



こんなことを同期と話していたら、「『質問・回答を登録するのはお前がやれ!お前が言い出したことなんだから』って言われるんじゃねぇの?」と言われた。あー…あり得る。
よくよく考えてみたら、『質問とその回答をメモする』という事すらされていない気がしてきた。何度か思い当たる節がある。メモを記録しておく媒体を、紙・ローカルPC内の電子ファイルからチケット・Wikiに移すだけだから、殆ど手間は増えない(使い方覚える最初だけ)からそんなに反発は無いかなと思っていたけど、『そもそもメモを取らない』という、失格社会人にとっては、単純に手間が増える事となり、反発してくるかもしれない…

さて、どうなることやら。

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